初めてでも失敗しない!農業用トラクターの選び方ガイド
〜馬力・用途・メーカーまで徹底解説〜
トラクターは、農業において欠かすことのできない必須アイテムです。しかし、いざ購入しようとすると種類が多く、馬力の違いや付けられる作業機など、わからないことが多くて迷ってしまうもの。
そこで今回は、「トラクターとは何か」から「選び方のコツ」まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます!
そもそもトラクターとは?
トラクターは、それ単体で農作業をするのではなく、「作業機(アタッチメント)」を取り付けて使用する多目的農機具です。耕うん・施肥・収穫・播種・草刈り・除雪など、さまざまな作業に対応できる頼もしい存在です。
そのため、「どの作業機を使いたいか」が、トラクター選びの第一歩になります。
トラクターの選び方➀馬力を理解しよう
馬力はトラクターの「パワーの指標」です。たとえば「30馬力」のトラクターは、「30頭の馬が力を合わせて引っぱっている」くらいのパワーがあるというイメージです。75kgの重さを、1秒で1メートル動かす力=1馬力と定義されています。
馬力が大きいほど、大きな作業機が取り付け可能で作業効率がアップします。ただし、サイズも価格も比例して上がるため、目的や農地の広さに合った馬力を選ぶことが大切です。
トラクターの選び方➁土質・圃場面積から選ぶ馬力の目安
農地の条件 | 推奨馬力の目安 |
---|---|
小規模農家(10ha未満) | 25〜35馬力 |
中〜大規模農家(10ha以上) | 30〜50馬力以上 |
粘土質など重い土 | +5〜10馬力程度の余裕を持つ |
軽い土質 | 25馬力前後でもOK |
※例:粘土質の10ha農地 → 最低30馬力以上、可能なら40馬力以上が望ましい
トラクターの選び方➂作業機に合わせて馬力を決める
正しい順番
➀圃場の広さ・形状を確認
➁使用したい作業機(ロータリー、播種機、ハーベスターなど)を決める
➂作業機に必要な馬力を確認
➃その馬力に対応したトラクターを選ぶ
例えば、播種作業を効率化したいなら「適応馬力30PS以上」の播種機が必要で、そのために30PS以上のトラクターを選ぶ必要があります。
トラクターの選び方➄3点リンク仕様を選ぼ➄
トラクターの選び方➅中古か新品か?
トラクターの選び方➆実機を見て選ぼう
実際に見て、触って、試乗できる機会があると安心です。
トラクターの選び方➇
初心者にとって、最も信頼できる情報源は地元の農家さんや農機具店です。
メーカー名 | 特徴 |
---|---|
クボタ | 国内トップシェア。耐久性が高く、中古でも高値がつく。 |
ヤンマー | 技術力が高く、ICTを活用した農業機械に強い。 |
井関農機 | シンプルで安価。初心者にも扱いやすく、コスパに優れる。 |
三菱マヒンドラ農機 | 安全性・耐久性が高く、クボタ製品の一部も製造。 |
まとめ:失敗しないためのポイント
- 作業機から逆算して馬力を決める
- 農地の広さと土質に合わせた馬力を選ぶ
- 中古から始めるのもアリ
- 自分の農業スタイルに合ったトラクターを選ぶ
農業のスタートダッシュは、正しい道具選びから。トラクターは決して安い買い物ではありませんが、正しい知識を持って選べば、長く、安心して使える相棒になります。ぜひ、自分にぴったりの1台を見つけて、快適で効率的な農業ライフを始めましょう!